桜通り歯科便り#5

口の中の細菌の数と腸内細菌の数の関係

口の中の細菌の数と腸内細菌の数の関係

最近美容・健康両面で注目されている臓器といえば腸です。

腸は第二の脳と言われているのを知っていますか?
腸は消化・吸収という仕事を脳からの指令を待つことなく独立して動きます。
幸せホルモンなどという言葉で聞いたことがありませんか? ドーパミン、セロトニンというホルモンです。これらは腸でもつくられます。
セロトニンの95%は腸でつくられるという報告もあります。
そこに大きく関与するのは腸内細菌です。
腸内細菌の数は700種類以上、個数は100兆個にもなります。
特に回腸(かいちょう。小腸の終わり)から大腸にかけては多種多様な腸内細菌が種類ごとにまとまりをつくってびっしりと腸内に壁面をつくって生息している状態です。
その様相は種類ごとに集まって咲く花畑の様で、例えて腸内フローラと呼ばれています。
腸管壁はムチンというバリアで覆われていて腸内細菌と直接触れ合うことはありません。
その点口腔内粘膜常に口腔内細菌と触れ合っていて絶えず細菌の攻撃と戦い、炎症に対して処理を行っている状態です。

腸管壁を口腔内細菌で刺激すると身体を守るリンパ球が口腔に帰巣して唾液腺と歯と歯肉の境の溝(歯肉溝)から細菌やウィルス、バクテリアのような外的因子から守る抗体が産出されはじめます。
この現象は『口腔の情報は全身に伝わり、全身の情報が口腔に伝わる』ことを示しています。

免疫能が十分に働かない口腔感染症の発症は全身の免疫能の低下を示しています。

ですから口腔感染症がある人は口腔内の清掃はもちろんですが、腸内環境を整え、全身の免疫能を高めることが必要と言えるでしょう。

口腔内の状態が悪い人は腸内環境も悪くなりやすく、腸内環境が悪い人はネガティブになりやすい。口腔内の状態を改善するには、腸内環境も併せて改善させることが早道ということです。

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院長日記

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